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カムデン(英語: )は、アメリカ合衆国ニュージャージー州西部に位置する都市。同州カムデン郡の郡庁所在地である。ペンシルベニア州フィラデルフィア市のデラウェア川の対岸に位置している。2000年現在の国勢調査で、人口は79,904人である。 かつてはビクタートーキングマシン社やキャンベルスープ社をはじめとする大企業を抱える工業都市、またフィラデルフィア郊外の住宅地として重要な都市であったが、フィラデルフィア都市圏の再開発の中で人口はさらに郊外へと流出、治安が著しく悪化し、暴動も多発するようになった。現在では全米で最も危険な都市の1つに数えられている。 == 歴史 == 150年以上にわたって、カムデンはフィラデルフィア都市圏第2の経済・産業の中心地としての役割を担ってきた。もともとはフィラデルフィア中心部へのフェリーの便を持つ郊外の小さな町であったが、工業の発展とともに成長した。しかし、工業がさらに郊外へと流出するようになると、同市は犯罪や貧困の増加といった苦難に直面することになった。 1901年から1929年にかけてはビクタートーキングマシン社(日本ビクターの親会社、のちにRCA社に買収されRCAビクターとなる)が本社をカムデンに構えた。1933年には世界初のドライブインシアターが営業を開始した。ニューヨークシップビルディング社が造船所を構えたのも、このカムデンである。 しかし、フィラデルフィア都市圏の再開発の波がカムデンを直撃することになる。高速道路の整備は産業と人口のさらなる郊外への流出を招き、それに伴って市街地は空洞化、治安は悪化し、人種間の緊張がもたらす暴動が多発。さらに人口・産業が市外へ流出するという悪循環の中におかれるようになった。同市に本社を構えるキャンベルスープ社も1996年にカムデン工場を閉鎖した。現在同市の雇用を支えているのは政府・教育・医療の3分野であるが、殆どの職員はカムデン市外から通勤している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カムデン (ニュージャージー州)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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